最強のユーティリティ
【寸評】
その年のベストナインの選考は大揉めに揉めた。
甲乙つけがたい同じ守備位置の選手がいるからではない。
その年のホームラン王を獲得した選手をどう扱うかで紛糾したのである。
率.254(445-113) 35本 88打点
ホームラン数はリーグ1位。
これだけの数字を残していればベストナインに選ばれて然るべきだが、その守備位置が決まらなかった。
出場・131試合。
うちスタメンは97試合。
守備別は一塁手・21試合、二塁手・33試合、三塁手・48試合、遊撃手・54試合、左翼手・15試合、中堅手・29試合、右翼手・31試合
試合途中で守備位置を変えて出場する試合が多くあり、各ポジョンでかなりの回数を守った。
なぜ彼がそんな出場をする事になったかと言えば…
高卒のドラフト3位・右投げ右打ち
高校では投手で4番だったが、プロ入り後は変化球がプロレベルではなく野手転向をする。
肩の強さから遊撃手と外野手の練習を進めると、プロ3年目に内野手に怪我人が続出し、急造の三塁手として一軍に緊急招集。
プロ初打席の初球は高々と孤を描きレフトスタンド上段にホームランで決める。
三塁手が復帰すると遊撃手が離脱し、その穴埋めを果たし、シーズン終盤は外野の中堅手として試合に出場する。
3年目20歳 率.278(353-98) 11本 46打点
翌年は開幕を一軍スタートすると左投手時の先発から、守備固めに代打・代走としてスーパーサブの活躍。
だが好不調の波が激しくスタメン獲得にはいたらなかった。
そしてついに5年目は上記の率.254(445-113) 35本 88打点となる。
チームは大幅補強を敢行し、選手層を厚くするも野戦病院化は更に酷くなり内外野に大忙し。
一軍に慣れた本人も本来の打撃が発揮される。
打順も全打順を経験するも後半は1〜5番の上位を行き来する。
打撃は長打が目に付くが選球眼がよく出塁率が高い。
足も速く盗塁も毎年二桁達成するレベルで、地肩も強く内外野のポジションを守れる要因である。
全ポジションで守備指数は平均を上回っているが、他の選手より守備機会が少ない為、中々評価が難しい。
【査定について】
守備適正
一番守った試合数が多い遊撃をメインポジションに、次いで試合数の多い三塁と外野のサブポジをMAXまで上げました。
走力 肩力
「足も速く盗塁も毎年二桁達成するレベルで、地肩も強く内外野のポジションを守れる要因である。」という記述から
【筆者の一言】
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参考資料