最強の2番打者
【寸評】
球史に名を残す1・2番コンビ。
その2番バッターが手にした称号は打点王であった。
しかし、それを狙った訳では無い。
彼の中で自分が考える2番打者はクリーンナップへの繋ぎであり、一番が倒れた後のチャンスメイクであった。
高卒6年目プロ入りの24歳の彼はユーティリティプレーヤーの右打者。
内外野でスタメンに守備固めに代走に代打に大忙し。
優勝した昨年は下位打線メインで率.228(285-65) 3本 48打点。
ケース打撃と流し打ちが上手く、相手の守備位置を見て打撃スタイルを変えた。
そんな彼は翌年は2番に固定される。
フルスイングの強打重視の一番の相方に選ばれた。
それが彼の打撃にも自然と変化を生む。
強打の一番は長打で出塁する事が多く、ノーアウト二塁や三塁の場面が多くなる。
更にチームの下位打線も強打の1番に打順を戻そうとするスタイルを貫き、下位打線からチャンスが周り気付くと2番の彼は得点圏での打撃が多くなる。
進塁打ではなく決勝打…これが彼のスタイルになっていく。
率.324(596-193) 27本 112打点 34盗塁 打点王獲得
その結果この脅威の数値となり最強の2番バッターと呼ばれるようになる。
だが本人は長打も打率も打点すら意識しないシーズンだった。
チーム打撃、状況に合わせた打撃、それを一年した結果がこの脅威の成績と打点王であった。
ちなみに後ろの3・4番に座った新助っ人外国人は揃って繋ぎのクリーンナップと言われ、地味だが1・2番の打撃を専念する事に一役買っている。
打撃は広角に打ち分ける起用さを持ち、この数字で隠れているが犠打も15個記録している。
右打者として進塁打意識が強い為、得点圏でも流し打ち、長打も半分以上が反対方向のライト側に飛ばしている。
「突然の覚醒」と呼ばれているが、元々から身体能力が高く、5ツールプレーヤーになり得る逸材と言われていた。
守備はユーティリティプレーヤー。
内外野全て平均クラスに守るが、外野守備の方が得意である。
また盗塁企図も多くまさに隙がない2番となった。
トリプルスリーと200安打も狙える位置にあったが終盤はやや数値を落とした事から、体力面に不安がある。
「1番があれだけ凄かったので連れて行って貰いました。」
【査定について】
流し打ち 広角打法
「打撃は広角に打ち分ける起用さを持ち〜」「得点圏でも流し打ち、長打も半分以上が反対方向のライト側に飛ばしている。」
という記述から。
回復C
「トリプルスリーと200安打も狙える位置にあったが終盤はやや数値を落とした事から、体力面に不安がある。」
という記述からCに留めました。
【筆者の一言】
リクエスト案件。普通なら3番に置きたくなるけどあえて2番に置いてるのがミソ。
リクエストはこちらまで↓
漆さんLOVEのお題箱 (@URSIHALOVE) | お題箱
参考資料